自分の理想の歌声を見つける方法

ここで、歌について私が考える概念を簡単に述べます。
歌にとって大事なことは「表現力」です。

表現力はすなわち、
①声のボリューム、②声質のバリエーション
から生まれます。
そして、なによりこの表現力は「余裕」から生まれます。
またこの「余裕」が音程をよくするのです。

そう、歌にとって大切なもの。それは「余裕」なのです。
余裕→つまり、リラックス
Relax。

そう、力が抜けるということが歌を歌うヴォーカリストにとって非常に重要なことなのです。

シャウトして歌うロックミュージシャン。
彼らは、一見非常に力んで見えます。
しかしながら、力んでいるのとは少し違うのです。
彼らはがむしゃらにノドを絞っているのではなく、独自の声帯、またはその周辺の筋肉の使い方を無意識に把握しており、その筋肉を動かしているのです。

だから眉間にしわを寄せながらうたってはいるものの、実は、それは演出上の表情なのです。
サラリーマンがカラオケで見せる、今にも卒倒しそうな表情とは事情が異なるのです。

さて、本題に戻りましょう。
自分の声の直すべき課題と自分の声の魅力、オリジナリティーを把握したところで、今度は、自分の声の目標を定めましょう。

自分の声の目標を定める

これは、ある意味生涯の課題であり、そんなにたやすくできることではありません。

しかしながら、目標を定めなければ、自分の方向性を定めることなど到底できません。
何度も言いますが、山登りをする際に上る山を決めなければ登山ルートを決めることはできません。

早速、あなたが登るべき「山」を決めましょう。
つまり、あなたの「目標」とすべき声を、決めましょう。
向かうべき場所と方向性。まずはそれを定めるべきです。

そこに向かう過程の中でおのずと自分の「真の歌声」を得るための方向性を掴んでいく。
これが、「真の歌声を手に入れる方法」です。

では、「目標」の歌声をどのように決めれば良いのか?
もし、あなたの中に揺ぎないリスペクトの対象であるアーティストがいるのであれば、その人の歌声をあなたの「目標」としてもよいでしょう。

しかし、そのためには条件があります。
それは、あなたの歌声がそのアーティストの歌声のある程度の延長上にいるかということです。つまり、あなたの声質がそのアーティストの声質に類似した箇所があるかということです。

万が一、あなたとそのアーティストの声質が全く異なったものの場合、もし、このアーティストを目標としてしまったら、あなたは自身の声の魅力を活かすことのない歌い方を目指してしまうことになってしまいます。

そこで、あなたが憧れるアーティストの魅力をあなた自身が分析できるためのシートを用意しました。
このシートを使って、憧れのアーティストの歌声を分析してみましょう。
その上で、あなたが目指すべき課題が3つ以内、かつ明確に定めることができれば、そのアーティストの歌声を目指すことにしましょう。


Q1 まずは、あなた憧れのアーティストを3人上げてみましょう。
1、
2、
3、


Q2 それぞれのアーティストの歌声の魅力を思うとおりに書き出してみてください。

1のアーティストの場合

2のアーティストの場合

3のアーティストの場合


Q3 Q2で書き出したアーティストの歌声の魅力の中で、あなたがこれから身につけなければならない要素に赤で丸を付けてみてください。また、あなたの歌声にも含まれている要素には青で丸を付けてみてください。


Q4
「このアーティストは、今後4年経ってもリスペクトし続けることができる。」
□1のアーティスト □2のアーティスト □3のアーティスト

「Q2の要素は、このアーティストの曲以外を歌う際にも活用したい要素である。」
□1のアーティスト □2のアーティスト □3のアーティスト

「Q3で付けた赤丸の数が3つ以下であるアーティスト」
□1のアーティスト □2のアーティスト □3のアーティスト

「Q3で付けた青丸の数が最も多いアーティスト」
□1のアーティスト □2のアーティスト □3のアーティスト

以上の分析の結果、あなたが目標とすべきアーティストは __です。


いかがでしたでしょうか?
分析の結果、目標とするべきアーティストは決定したでしょうか?

まず、最も重視すべきポイントが、4年経っても、あなたが愛し続けられる魅力を持ったアーティストかどうかということになります。
一般的に、最近あなたが好きになったアーティストよりも、以前からずっと好きなアーティストの方が、長く愛し続ける可能性が高いようです。

また、目標とするアーティストとあなたの声質が近いほうが、よりあなたの声の魅力を活かした声磨きが可能です。
よって、あなたの声と、アーティストの声。
表面的な技術ではなく、声の中にあるその人が持つ「声質」というものを聞き分ける必要があります。

もちろん、これは一生変更が不可能なものではありません。
現段階でこれらの条件を満たしているアーティスト。
そしてあなたの声磨きのモチベーションを高めてくれるアーティスト。
あまり考えすぎず、まずは目標とするアーティストを決めてみましょう。

①、声の分析方法

さて、思いのままにイメージを描き、 「あなたの音楽性」について分析することはできましたか?

どうでしたか?大変でしたか?
続きまして、現実的に「声の分析」をしていきましょう。

まずは、あなたには
・人目を気にせずに歌える場所
・録音が可能な場所
で、「声の分析」をしていただきたいと思います。

そうです。カラオケです。
まずは、あなたの自宅や職場の近くのカラオケに行って、あなたが最もリスペクトしているミュージシャンの歌を1曲カラオケで歌ってみましょう。
カラオケなど、あまり来たことがない方、または一人でカラオケに来ることになれていない方もいるでしょう。
もちろん、自宅や車の中など、いつも歌を歌う特定の場所があるのであれば、カラオケに行く必要はありません。

とにかく、リラックスして歌えるようにしましょう。

②、歌声を録音する

リラックスした状態で、一人で歌える環境が整ったら、今度は、その歌声を録音してみましょう。

もし、カラオケに録音機能がついているようであれば、それを使って、自分の声の音声 CD を作ってみてください。
そのような機能がカラオケについていない場合は、ボイスレコーダーや、携帯の録音機能を利用してみてください。

それでは、あなたの声を分析してみましょう。

まずは、自分の声をじっくり聞いてみましょう。
そして、具体的に自分の声の特徴を知りましょう。
それを踏まえて方向性を考えていきましょう。

まずは、最低5回続けて聞いて見ましょう。
30分もあれば、大抵の曲は5回聴き終えることができるはずです。

どうですか?5回も聞けば自分の声を聞くことに対する抵抗もなくなってくるのではないでしょうか?

では、本格的に分析をして見ましょう。
まずは自分の声の悪いところを正確に分析してみましょう。

重要なことは、自分の歌声を聞くことに生理的な嫌悪感を抱き、「気持ちが悪い!」などの抽象的な理由で自分の声を毛嫌いするのではなく、どこが悪いのか、改善すべきなのかをきちんと判断してみることです。

そして、それらを具体的に文章にして書き出して見ましょう。

文章にするのが難しい、または自分で考えるのが難しい場合は以下のチェック項目を参考にしてみてください。

□音程が全体的に悪い。
□音程が途中で崩れてきてしまう。
□リズム感が悪い。
□伸びが悪い。
□高い音が出きれていない。
□低い音が出きれていない。
□声量がない。
□声に無理がある。

特に気になるところを3つ程探し出してみましょう。

次に自分の声のいいところを上げましょう。

これは、悪いところを分析するよりも難しいと思われます。
なぜなら、最初は自分の声のいやなところばかりが聞こえてくるからです。

しかし、自分の声のいやなところだけでなく、あなたがあなたの声のなかで好きなところをその理由を踏まえて書き留めてみましょう。

例えば、
・フレーズ終わりのため息のクセ。
・恥ずかしがった時に偶然入った笑い声。
・曲に入り込むときの滑り出し、または言葉を伸ばしたとき

自分の声に関して、自分なりの分析を徹底的にしましょう。

このときに大事なこと、それはあくまで冷静に客観的に分析を行うことです。
これができれば、あなたは本当の自分の声をより早く手に入れることができます。


どうしても自分でそれを見つけられないときは、あなたのお友達に手伝ってもらいましょう。
友達や周りの人に自分の声のいい所を聞いてみてあなたの声を100%客観的に分析してもらうことが大切です。
そして、あなた自身自分の歌声のいいところ悪いところがわかったら、後は以下のことを実行していくだけです。

あなた自身が見つけたあなたの歌い方で好きなところ
または、第3者が教えてくれたあなたの声のチャームポイントは自分のオリジナリティーとして歌に生かしていく。

嫌いなところ、いやなところをこれから練習で直していく。

このようにして3ヶ月練習していけば必ず成果がでるはずです!

そのためには、毎日の練習の際に自分の歌声を録音してください。
そのために、まずはボイスレコーダーを用意してみてください。
万が一、ボイスレコーダーを用意できない場合は、携帯電話の録音機能を利用してもかまいません。

しかし、携帯電話の録音機能では、音の質に限界がありますので、できれば、ボイスレコーダーを練習のために用意していただきたいと思います。

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